【堺市版】葬儀に関する基本用語のご案内!

葬儀に関する用語は日常生活ではほとんど使わないため、いざ自分が送り出す立場になると戸惑うことが多いでしょう。これらの用語は馴染みが薄く、特に「漢字が読めない」「使用する場面が分からない」といった問題も起こりがちです。大切な家族をしっかりと送り出すためにも、葬儀用語を事前に確認しておくことが重要です。今回は、お通夜、告別式(葬儀)、火葬、法要などの場面で使われる用語について解説します。

 

葬儀の際に知っておきたい言葉


ここでは、よく使われるお葬式の用語について紹介します。葬儀を行う際に、以下の言葉は必ず耳にするでしょう。一般的に使われている言葉だからこそ、葬儀の際にはその意味をきちんと理解しておくことが重要です。

〇直葬(ちょくそう)

式場にお寺様をお呼びし通夜・告別式などの儀式的なことを行わず、ご逝去後、24時間以上経過したのち火葬を行う葬儀の形です。直葬(ちょくそう)や火葬式(かそうしき)と呼び、コロナ禍を経て直葬の割合は増加傾向にありました。

〇家族葬(かぞくそう)

ご家族や身近な友人、知人とのお別れを最優先に考え、儀礼的な弔問等をなくした小規模な葬儀・葬式です。コロナ禍を経て増加した近年ポピュラーな葬儀様式です。堺市立斎場でも執り行うことができ、民間には家族葬専用ホールなど家族葬に特化した葬儀場もあります。

〇一日葬(いちにちそう)

一般的にお通夜~告別式と2日間にわたって行われる葬儀・葬式を、1日で執り行う葬儀のことです。 通夜は行わず、ご火葬当日に親しい方々にお集まり頂き、告別式のみを行う葬儀・葬式となります。大がかりな準備は不要なので、ご家族は大切な方を弔う事に専念できます。 また、喪主様のご負担が軽減するだけではなく、葬儀費用の負担も軽減できることからも現在選択なさる方が増えてきております。

〇一般葬(いっぱんそう)

親族の方を始め、ご近所の方や、故人様の仕事関係の方々など、故人と生前に関係のある方々をお呼びし、通夜・告別式を行う一般的な葬儀・葬式です。たくさんの方と故人のお別れをできることや葬儀後の弔問対応が少ないこと、葬儀のことでトラブルになることが少ないなどのメリットがあります。

〇初七日(しょなのか)

故人様が亡くなった日を含めて、数えて7日目の日を初七日といいます。通常は数えて7日目のその日に営む初七日法要。「しょしちにち」「しょなぬか」と言う時もあります。最近では、収骨後に再度式場へお集まりいただき繰り上げ初七日法要を行うのが一般的です。

〇式中初七日(しきちゅうしょなのか)

繰り上げ初七日法要で行う読経を葬儀・告別式の式中に行ってしまうことを式中初七日法要と言います。収骨後にそのままご散会いただける為、式中初七日法要は近年増加傾向にあります。

〇弔電(ちょうでん)

弔問や葬儀に参列できない場合に打つ、お悔やみの電報。電報は局番なしの115でかけ、宛名は普通喪主にします。電文の例文は、「謹んで哀悼の意を表します」「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます」「ご尊父様のご逝去を悼み謹んでお悔やみ申し上げます」「ご逝去の報に接しお悔やみ申し上げますとともに心からご冥福を御祈り申し上げます」など。弔電が多いときは、弔電奉読は主なものだけにします。

〇焼香順位(しょうこうじゅんい)

焼香順位は血縁の濃い順に行うといわれています。例えば一家の主がなくなった場合には、1喪主(未亡人または長男) 2姓の同じ子供 3姓の替わった子供 4故人の父母 5故人の配偶者の父母 6故人の孫 7故人の兄弟姉妹8故人の配偶者の兄弟姉妹 9故人のおじおば 10故人の配偶者のおじおば 11故人の甥姪の順になります。なお夫婦は同時に行いますが、喪主が長男の場合、1長男 2未亡人 3長男の妻…と続きます。また一緒に住んでいた孫は、故人の子供と同時に焼香するのが普通です。

〇精進落とし(しょうじんおとし)

火葬の終わった当日、葬儀・葬式にあたってお世話になった僧侶、世話役、知人などの慰労と感謝を込めておもてなしをすること。昔は通夜から葬儀が終わるまでは生物をたち、このときに初めて肉や魚を食べ、精進の区切りをつけました。また、通夜の日に酒や食事でもてなすことを通夜振る舞いといいます。

〇香典返し(こうでんがえし)

香典を受けた返礼として品物を贈ることをいいます。また、その品物。時期は普通、忌明けの法要後に行いますが、所によってはもっと早くすませます。香典返しの金額は「半返し」といって、二分の一から三分の一ほど返すのが慣習のようです。表書きは「忌明志(きめいし)」「志」とします。

〇位牌(いはい)

死者の戒名・法名・俗名・死亡月日・年齢を記した仏具。禅僧によって中国からもたらされ、江戸時代に一般化した。 普通位牌は、家の仏壇に置く本位牌、葬儀・葬式などで使用する白木の位牌、寺に置く寺位牌などがあります。白木の位牌は野位牌ともいい、葬儀から四十九日(しじゅうくにち)の忌明けまで祀るものです。四十九日の忌明け後には、黒塗りの本位牌に変え、仏壇にお祀りします。宗派によっては位牌を用いないことがあります。

〇白木位牌(しらきいはい)

本位牌とは違い、葬儀・葬式などで使用する木地のままの位牌です。 戒名(法名)、俗名、没年月目などを記入し、遺影とともに祭壇に安置します。葬列には、喪主が胸元に掲げて持参します。
葬儀後は忌明けまで中陰檀(ちゅういんだん)におまつりし、忌明け後、お寺などに納め、代りに黒塗りの位牌(本位牌)を仏壇の中に安置します。

〇年忌法要(ねんきほうよう)

死後、毎年巡りくる祥月命日(しょうつきめいにち)。また、その日に行う法要のこと。その数をかぞえるのにも用います。回忌。年回。「―を営む」「亡父の七―」。死亡した翌年の祥月命日に一周忌を行い、一周忌の翌年に三回忌を行います。その後、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌、百回忌とあります。

 

 

もう少し詳しく葬儀用語を徹底解説


ここでは、実際に喪主として葬儀を取り仕切る立場になった時に、よく聞く言葉をご紹介いたします。これらの言葉の意味をしっかり理解しておくことで、葬儀を円滑に進めることができます。葬儀の場で使用される言葉や表現について詳しく知ることで、喪主としての役割を十分に果たすことが出来るでしょう。

〇後飾り(あとかざり)

火葬場から自宅に帰った遺骨を忌明けまでお祀りしておく祭壇です。一般的には三具足(さんぐそく)の仏具を置き、ほか供物、生花などで飾ります。

〇北枕(きたまくら)

枕を北に置いて寝ることです。釈迦が涅槃(ねはん)のとき頭を北に、顔を西に向けて臥(ふ)したといわれることから、死者を寝かせるときの作法とされます。ふつう不吉として忌む。北枕が困難な場合には、西枕にします。

〇枕飾り(まくらかざり)

遺体を安置したあとに、遺体の枕元に設置する小さな祭壇です。台を置き、その上に線香、燭台、花立てのほか、コップに入れた水、枕団子、一膳飯を飾ります。

〇死装束(しにしょうぞく)

死者に着せる白い衣裳。僧の姿になぞらえて、白木綿に経文を記した着物で、強化旅らとも、仏衣とも言います。まず経帷子を着せ、六文銭の入った、頭陀袋(ずたぶくろ)を首にかけ、合掌した両手に数珠を持たせます。そして足袋、わらじ、すげ笠、杖のいでたちをします。六文銭は三途の川の渡し賃の意味があります。

〇分骨(ぶんこつ)

遺骨を2か所以上に分けて葬ることをいいます。また、その骨。遠隔地に郷里があったり、本山に納骨するために、分骨する場合はあらかじめ火葬のときに骨壷を用意しておきます。

〇お布施(おふせ)

僧に読経などの謝礼として渡す、金銭や品物。「―を包む」と表現します。 お布施の額は地域や宗派によって違うため、わからない場合は僧侶、あるいは世話役に相談しましょう。また僧侶への払いは、葬儀・葬式が終わったときが本来の形ですが、法事が始まる前という場合もあります。

〇湯灌(ゆかん)

仏葬で、故人様を棺に納める前に湯水でぬぐい清めること。湯洗い。弊社では洗髪や実際に湯船に浸かっていただく湯灌のほか、故人様を拭き清め、着替えを行い、髪の毛の整え自然なメイクを施すラストメイクのプランがございます。

〇供花(きょうか)

仏または死者に花を供えること。また、その花。くうげ。形として花束、花環、籠に盛り付けたものなどがあります。葬儀の際、棺の周りなどに飾られます。

〇霊安室(れいあんしつ)

遺体を一時安置しておく部屋のことをいいます。病院や民間の施設、警察署などにあります。家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールをご利用いただく際は、当施設にございます霊安室をご利用いただけます。

 

 

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仏壇の役割と購入時期:いつ、なぜ、どのように?【浄土真宗】

仏壇は必要なのか?


現代の社会では、家族構成や生活様式の変化、住宅事情などにより、仏壇を置かない家庭が増えています。そのため、「仏壇を用意しなければならないのでしょうか?」や「仏壇を置きたくないのですが、本当に必要ですか?」という質問をよく耳にします。仏壇に対する経験や理解が浅い人も多く、仏壇の意義や役割を理解していないことも少なくありません。

そこで今回は、「仏壇は本当に必要なのか?」という問いに対して、仏壇の本質について考えてみたいと思います。

 

仏壇とは何か?


仏壇とは、簡単に言えば「浄土という世界のミニチュアモデル」です。ミニチュアモデルとは、現実の風景や空想の世界観を小さなスケールで立体的に表現したものを指します。アニメや特撮の世界で知られるミニチュアは、見えないものを視覚的に表現する役割を持っています。

仏壇も同様に、見えない浄土の世界を視覚化したものです。浄土の世界はお経の中でさまざまに表現されていますが、人間の五感では直接知覚できません。色も形も香りも触感も音もないその世界を、仏壇は人間の五感で感じ取れる形に表現しています。

お寺の本堂はその大規模なミニチュアであり、家庭の仏壇はその縮小版と言えるのです。

 

仏壇を置く意味


仏壇を迎えることの意味は、浄土の世界観に向き合うことです。浄土の世界とは、すべての命が尊重され、奪い合うことなく、お互いを輝かせるような世界です。仏壇を置くことで、阿弥陀仏を本尊として迎え、その世界観を日常生活に取り入れることができます。

仏壇は、命とは何か、どのような生き方をするべきかという重要な問いに向き合う場所です。現代社会では、自己中心的な価値観で生きることが一般的ですが、仏壇を通じて浄土の世界観に触れることで、すべての命を尊重し、互いに輝かせる生き方を学ぶことができます。

仏壇を置くことは、自分が何を本当に尊いと感じ、どのような世界観を大切に生きるかを問い直す機会を提供します。阿弥陀仏を本尊とし、「南無阿弥陀仏」と唱えて手を合わせることは、浄土の世界観を大事にすることを意味します。

 

仏壇の必要性


仏壇の役割について、多くの人は「家族の位牌や写真を置く場所」と考えがちですが、実際にはそれ以上の意味を持っています。仏壇は、家庭内の小さなお寺であり、ご本尊を迎える場所です。家族や先祖を偲ぶことも重要ですが、主役はご本尊の仏様です。仏壇を置くことは、亡くなった家族をないがしろにすることではなく、命をより大きな視点でとらえることを促します。

私たちの存在は、無数の先祖の命の連続によって成り立っています。10代さかのぼれば1024人もの先祖がいることになります。その中の誰か一人でも欠けていたら、今の自分は存在しなかったのです。

このつながりを再確認し、理想の世界観に基づいて自分の命をどう生かすかを考える場所が仏壇です。仏壇は、近しい家族を偲びつつ、浄土の世界観に触れる機会を提供します。

 

仏壇の購入時期


仏壇はいつ購入すべきかという質問もよく受けます。仏壇は、思い立ったときに購入するのが良いとされています。仏壇は仏様に手を合わせ、仏教の教えに出会う場所です。仏教は生き方を教えるものであり、生きているうちにその教えに触れることが重要です。家族が亡くなってから仏壇を用意するのでは遅すぎます。

しかし、現実には多くの人が家族の死後に仏壇を用意することが一般的です。その場合、四十九日の法事までに仏壇を準備するのが望ましいです。四十九日は、葬儀の際に使用する「白木の位牌」から「過去帳」や「繰り出しの位牌」に切り替えるタイミングでもあります。この法事に合わせて仏壇や必要な道具を揃えることで、スムーズに法事を行うことができます。

また、家を建てる際にも仏壇のスペースを考慮することが推奨されます。昔は仏壇を安置するスペースを計算に入れて家を設計していましたが、現代ではそのような配慮が減っているようです。特に都会の住宅事情を考えると難しいかもしれませんが、仏壇をどこに置くかを計画することは重要です。最初から仏壇を用意することができれば理想的です。

 

まとめ


仏壇は、浄土の世界を家庭に持ち込むための場所であり、阿弥陀仏を本尊として迎える場所です。浄土の世界観に向き合うことで、自己中心的な価値観から解放され、すべての命が尊重される世界を日常に取り入れることができます。仏壇は、家族や先祖を偲ぶだけでなく、命のつながりとその尊さを再確認し、理想の世界観に基づいて生きることを教えてくれます。

仏壇を購入する時期は、思い立ったときが最適です。生きているうちに仏教の教えに触れることが重要です。葬儀後に仏壇を用意する場合は、四十九日の法事までに準備するのが望ましいです。

また、家を建てる際には仏壇のスペースを計画することが推奨されます。仏壇を通じて、浄土の世界観を理解し、自分の命をどう生かすかを考えることができます。

 

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本位牌

四十九日法要までに準備しておくものとして「本位牌」があります。位牌は故人の霊を祀るためのもので、葬儀の時は白木の位牌が使われますが、四十九日以降は白木位牌から本位牌に替え、仏壇に安置します。本位牌は仏壇の大きさや材質に合わせてご用意ください。出来上がりまで2週間以上かかる場合がありますので、早めに手配しましょう。四十九日を迎えて本位牌に取り替えたら、それまで使っていた白木の位牌はお寺に納めます。

浄土真宗系の多くの宗派では位牌は必要ないとされています。浄土真宗ではなくなればすぐに仏になると考えられているため、魂が宿った位牌を仏壇に置いて供養していく必要がないのです。位牌ではなく、故人の名前を記し残していくという名目で「法名軸」や「過去帳」に法名を書いて供養を行います。同様の理由から、「位牌の魂入れ」も行いません。しかし通夜や葬儀で使った白木の位牌を忌明け後、お寺に相談してお焚き上げしてもらうことは、他の宗派と同じです。授かった法名は、法名軸や過去帳に書き写して仏壇に安置します。真宗高田派や一部地域によっては位牌を用いているところもあり、浄土真宗系の宗派や慣習によって形式が異なる場合もあります。

仏壇を購入する場合

仏壇は本来、ご本尊を祀るための祭壇で、四十九日までに購入しておくのが一般的です。新しく仏壇を購入した場合は、本尊に魂を入れる「開眼供養」を行います。四十九日法要の際に一緒に行う事が多いですが、自宅と会場が遠い場合など、仏壇の開眼供養を早めに済ませることもあります。仏壇は様々な大きさやデザインのものが存在します。安置場所については宗派や地方によって違う場合があり、菩提寺に確認してみましょう。

仏壇と神棚を同じ部屋に置く場合は慣習があります。

向かい合わせにしない

どちらかを拝むと、他方にお尻を向けてしまします。

並べて置く場合は高さをそろえる

優劣をつけないようにしますが、これらは宗教上の教えではなく、あくまでも日本の慣習です。

仏壇を買い替える場合

既存の仏壇が古く取り替える場合は次のような段取りで行います。

1. 遷座法要

御霊抜きの儀式を行った後に、仏壇から本尊と位牌を取り出します。

2. お焚き上げ

仏壇店などに古い仏壇のお焚き上げ供養を行ってもらいます。

3. 開眼供養

御霊入れの儀式を行った後に、新しい仏壇に本尊と位牌を戻します。

神道の場合、仏壇にあたるのが「御霊舎(祖霊舎)」です。新しい御霊舎を購入する場合は、「五十日祭」までに準備しましょう。なお、御霊舎は神棚よりも低い位置に置きます。キリスト教では仏壇や位牌にあたるものはありません。故人をしのぶ写真などが飾られることが多いです。

神棚封じ

ご自宅に神棚がある場合は、神棚封じを行いましょう。神棚封じは、神様に穢れを近づけないために行うものです。神道では仏教とは異なり、死を穢れとして考えるため、私たちの状態が日常の状態に戻るまでの一定の期間、神様と距離をおくために神棚封じを行います。ただ、地域によっては家族での神棚封じをタブーとする地域もあり、事前に家族や親族の方にその地域の風習を確認されておくと良いでしょう。

神棚封じの手順

①神棚の神様に挨拶をします。

⓶誰が亡くなったか報告します。

③神棚にお供えしている洗米や酒、榊などをすべて下げます。

④神棚の扉を閉めます。

⑤扉の正面を隠すように白い半紙を貼り付けます。もし半紙が無い場合は、白紙でも大丈夫です。

神棚の前にしめ縄をつけている場合は、注連縄にテープを使い白い半紙を貼り付けます。

神棚封じの封印を解くのは忌明けとされている50日目になります。神棚は家の中の神社となるので、仏教を信仰している場合でも神棚に関しては神道の考えをとりましょう。なお父母の場合が50日間、祖父母の場合は30日間と神棚封じの期間が異なるなどの地域もあり、慣習に従うことをおすすめします。また、忌明けで封印を解くときには、身を塩で清めてから礼拝しましょう。

仏壇と必要な仏具

仏壇に安置するご本尊は、宗派によって異なるので事前に確認し、菩提寺に相談してからにしましょう。仏壇だけでなく、仏具もそろえる必要があります。仏壇の祀り方は宗派によって違いますので、菩提寺にととのえ方を教わってください。

仏具には、位牌などの礼拝仏具のほかに一般仏具があります。最低限必要なものとして三具足や五具足がありますが、鈴など仏具一式はこの際用意しておきましょう。

最低限必要な三具足

花瓶+香炉+ろうそく立て

法要などに必要な五具足

花瓶一対+香炉+ろうそく立て一対

その他主な仏具の一部

    • 高坏 (お菓子や果実をお供えするのに使います)

    • 鈴 (鈴棒・鈴布団・鈴台も必要です)

    • 線香立て (線香をまとめて入れておきます)

    • 茶湯器 水やお茶を供えるものです)

    • 仏飯器 (ご飯を盛ってお供えするものです)

    • 過去帳と見台 (見台があると見た目が整います)

    • 経机 (読経するときに経本を載せる机です)

    • 打敷 (須弥壇や前机などに敷き掛けます)

    • 金香炉 (焼香用に使われるものです)

    • 霊供膳、料理膳 (法要や命日のときに供えます)

仏壇の種類

仏壇は大きく分けて3種類あります。

金仏壇

杉や檜などの白木を素材とし、漆が塗られ彫刻や蒔絵などが随所に施され、内部に金箔や金粉を使っている仏壇です。

唐木仏壇

黒檀(こくたん)や紫檀(したん)、鉄刀木(たがやさん)などを素材としており、木目が美しく、重厚で落ち着いた感じの仏壇で、耐久性があるのも特徴です。

モダン仏壇

サイズ(大きさ)や形、デザインが種類豊富で、現代の部屋に合わせやすいようにデザインされた仏壇です。

日常の供養の仕方

故人の供養は朝と夜の二回、毎日行うのが基本です。線香の本数や鈴を打つ回数などは宗派によって異なりますが、線香やろうそくの火を息を吹きかけて消してはいけません。軽く振るかどちらかの手で仰いで消します。また、お仏壇に抜かう前に口をすすぎ、手を洗い、身を清潔にしましょう。仏壇や仏具はほこりが溜まらぬよう、日ごろから簡単な掃除をしておきましょう。故人の命日や、お彼岸、お盆前などに念入りに掃除をします。

神道の場合、神棚ではなく御霊舎(祖霊舎)に先祖を祀ります。朝に手や口を水で清めてから、米と水、塩を供え、二礼二拍手一礼をします。拍手は忌明け(五十日祭)までは音を立てない「しのび手」が基本です。

キリスト教の場合は、祈りは教会で行うのが基本になります。日々の供養の代わりとなるのが食事や寝る前におこなう「神へのお祈り」です。仏壇の代わりとなるものはありませんが、故人の遺影と十字架を飾ることが多いです。(仏壇に似た家庭用の祭壇を使われる方もいます)

時間がない時や負担になる時は省略しても構いませんが、その代わり「おはよう」や「おやすみなさい」と話かけるつもりで、手を合わせましょう。大切なのは作法などではなく、故人を偲ぶ気持ちなのです。

お供え物

宗派によって違いはありますが、仏教は一般的に「香」「花」「灯明」「水」「飲食」の五つがお供え物の基本といわれています。これらは総じて「五供」と呼ばれ、お盆などにはこの五供で先祖供養を行います。備えたご飯やお茶はできるだけ夕方までに下げます(昼までに下げても構いません)。お花は枯らさないようにしましょう。頂き物や初物はまず仏壇にお供えをし、そのおさがりを頂くという気を持ちましょう。ただし仏教では殺生を嫌うため、肉や魚などは供えません。

一般的な仏壇の拝み方

【朝】

    • 仏壇の扉を開けます

    • 新しいごはんとお茶(または水)を供えます (浄土真宗ではお茶や水は供えません)

    • 花を供えます(古くなっていたら取り替えます)

    • 仏壇の前に正座し、数珠があれば手にかけ一礼します

    • ろうそくに火をつけます

    • ろうそくから線香に火を灯します

    • 線香の火を手で扇いで消し、香炉に立て(寝かせ)ます (抹香で焼香の場合もあります)

    • 鈴を鳴らして合唱します(お経を唱えます)

    • ろうそくの火を消し、一礼します

【夕方・夜】

    • 食事の前に同じ流れで供養します

    • 朝供えたご飯とお茶(または水)を下げます

    • 夜、寝る前に火の始末を確認し仏壇の扉を閉めます

線香 焼香
浄土真宗 線香1本
(1本か2本を二つ折りにして立てる。1本を2本に折って寝かせる場合あり)
焼香3回 りんは読経時のみ鳴らすものとしており、読経をしないお参りの際には鳴らしません。
浄土宗では八下といい8回打ちます。
浄土真宗
本願寺派
線香1本
(2本に折って火が左になるように横に寝かせる)
焼香1回 勤行の時にだけ鈴を鳴らします。合掌礼拝時には鳴らしません。初めに2回、中ほどに1回、最後に3回鳴らします。
浄土真宗
大谷派
線香1本
(2本に折って火が左になるように横に寝かせる)
焼香2回 勤行の時にだけ鈴を鳴らします。合掌礼拝時には鳴らしません。初めに2回、中ほどに2回、最後に3回鳴らします。
曹洞宗 線香1本 焼香2回
(2回目はそのまま軽く香炉にのせる)
3回鳴らすとしているお寺と、内側を2回鳴らすとしているお寺があります。
日蓮宗 線香1本(3本の場合あり) 焼香1回
または3回
朝は1回、夕方は2回。
臨済宗 線香1本 焼香1回 鳴らす回数は3回とされています。
真言宗 線香3本 焼香3回 鳴らす回数は2回とされています。1回目は優しく、2回目は少し強めに叩きます。
天台宗 線香3本(決まりが無い場合あり) 焼香1回
または3回
初めに2回、お経が終わるたびに各1回、すべてのお経が終わるときに3回鳴らします。
※同じ宗派でもお寺によって異なることもあります。鐘の鳴らし方や回数、鳴らすタイミングについて不明であれば、菩提寺にご相談されるのが良いでしょう。

ポイント

    • 仏壇はこまめに掃除しましょう

    • お花は枯らさないようにしましょう

    • 扉の閉めっぱなしは避けましょう

    • 朝晩に、家族でお仏壇にお参りしましょう

日ごろより位牌・お仏壇のお手入れをされている方へ

本日は位牌・仏壇についてのお話でした。仏壇や位牌の扱いがわからない、日常の供養ってどんなことをするのだろうなど疑問に思われることもあるかと思います。家族葬専用ホールメモリアル堺には、仏壇・お位牌について専門的な知識を持つスタッフが在籍しております。お手入れの際に気になるところやお困りごと等ございましたらお気軽にご相談ください。

またメモリアル堺では、会員制度を行っています。積立金等一切なし入会金のみで会員様価格でのご優待がございます。ホームページより仮会員登録が行えるほか、見積もり、事前相談のご予約も受け付けておりますので、いつでもご依頼くださいませ。

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