お葬儀までの一連の流れ ご逝去 ~ お打ち合わせ まで

大切な方とのお別れは、いつ迎えるか分からず予想がつかないことが大半です。
実際に覚悟していても、いざその時がやって来ると気が動転し、焦ってしまいやすいものです。
事前に準備や流れを知っておくことで、いざという時に冷静に判断できるだけではなく、ご本人やご家族の意向に沿ったお別れを行うことが可能となります。
そこで、本日は大切な方とのお別れまでの流れ【ご逝去~お打ち合わせ】をご説明させていただきます。
めて大切な方をお見送りする方や、いざという時がご心配な方はご覧いただきご参考にしてください。

(1) 死亡の確認

病院や施設でお亡くなりになった場合、医師が死亡を確認し、死亡診断書を発行します。
自宅でお亡くなりになった場合、かかりつけ医がいる場合はかかりつけ医へお電話、いない場合は警察へお電話をお願い致します。
※ご自宅でのお亡くなりの場合は、かかりつけ医がいるかいないかで連絡先が異なります

(2) 葬儀会社へのご連絡

つぎに、葬儀会社へのお電話をお願いいたします。
株式会社セレモニー真希社では土日祝日、昼夜問わず24時間365日電話対応しておりますのでご安心ください。
その際に電話オペレーターより1つずつ詳細を確認させていただきます。
◆一例として
◎お亡くなりになられた方のお名前
◎お電話くださいました方のお名前
◎お迎え先
◎お連れ先 など…

(3) お連れ先へご案内(=ご安置)

お亡くなりになられた方のお連れ先ですが、葬儀会社が所有しているお部屋(=霊安室)、ご自宅などが挙げられます。
近年、家族葬でのお見送りが非常に多くなり、霊安室へお連れする割合が多くなっております。
※理由として、家族葬でのお見送りを希望しているものの、自宅へ一度連れて帰ることによって、近隣の方に知られてしまう可能性があり、それを避ける為、霊安室へお連れする割合が増加しております

(4) 喪主様(代表者様)の決定

【喪主】の決定は、葬儀を円滑に進める為に必要とされております。
主な役割として、
◎親族・親戚や参列者への対応
◎式の進行確認
◎通夜・葬儀が終わってからのご挨拶 など…
がございます。
最近は、一世帯でのお見送り・数人でのお見送りなど少人数でのお見送りも多くなっております。
そういった近年の葬儀傾向から、「喪主は必要でしょうか?」とご質問を頂くこともございますが、【喪主】という堅苦しい役割でなくとも、【遺族代表・遺族窓口】として、各内容を決めていただく必要があります。
その為、最初に、遺族代表の【喪主】はどなた様が務めるかを確認させていただきます。
ただし、喪主様一人でお決めになる必要はございません。
皆様でご相談しながら最終決定していただくことも心残りなくお見送りができる方法の一つでございます。

(5) 日程(葬儀日)の決定

日程を決めるに際して、
①宗教者(お寺様 など…)の都合
②式場(葬儀会社の式場・火葬場の式場 など…)の都合
③火葬場(火葬炉)の都合
④ご家族の都合
の①~④の4つの都合を確認した上での決定となります。
こちらはお打ち合わせの際に再度確認し、進めさせていただきます。

(6) 費用(お葬儀代)の打ち合わせ

費用を大きく分けると、
①ご葬儀基本料金
②飲食費
③返礼品
④その他(式場使用料金・火葬料金・霊安室料金・供花・バスなど…)
⑤御布施
の5つに分類することができます。
①を葬儀費用の基本として、②,③はお越しになる人数によって変動し、
④は使用する式場・葬儀日程・追加のご要望によって変動し、⑤はお寺様(その他宗教者)よって変動します。

いかがでしたでしょうか。
今回は、【ご逝去~お打ち合わせ】までをご説明させていただきました。
流れを事前に知っておくことは、慌ただしい状況の中でも冷静に判断し、ご本人やご家族の意向に沿ったお別れを行う上で大切なことの一つであると言えます。
また、大切な方との最期のお時間を後悔のないようにする為に、大切であると言えるかもしれません。

家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールにて葬儀のご相談を無料で承っております。
「事前に葬儀の話が聞きにくい、亡くなる前に決めるのは申し訳ない気がする」というご意見もあるかと思いますが、事前に少しだけでも聞いておく、決めておくだけでご不安が解消することもございます。
心配事やご不安な点等ございましたら些細なことでも構いませんので、ぜひご相談ください。

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【堺市版】家族葬をするとき:見積もりでの注意点や見極めるポイント

堺市で家族葬を検討している方にとって、見積もりは非常に重要なステップです。しかし、見積もりを取る際にはいくつかの注意点を押さえておかないと、後々のトラブルや不安を招くことがあります。

本記事では、堺市における家族葬の見積もりで失敗しないためのポイントを詳しく解説します。見積もりの項目や、押さえるべき見積もりチェックポイントなどを紹介します。これらの情報を参考にすることで、安心して家族葬を執り行うための準備が整います。ぜひ最後までご覧ください。

生前の見積もりの重要性

葬儀の見積もりは生前に取っておくほうが良いでしょう。理由は以下です。

1-1.非日常なもののため難解

葬儀は非日常的な出来事であり、そのために見積もりが難解になることが多いです。葬儀に関する知識が乏しい人が多く、どのようなサービスが必要かを理解するのが難しいからです。

例えば、葬儀の形式や費用、必要な手続きなど、初めての方には情報が多すぎて圧倒されることがあります。さらに、葬儀社によって提供されるサービス内容や料金体系が異なるため、比較検討が難しいのも一因です。このような状況では、生前に見積もりを取ることで、事前に情報を整理し、選択肢を明確にすることが重要です。よって、非日常的な葬儀の準備には、早めの見積もりが不可欠です。

1-2.亡くなってからだと限られた時間しかない

亡くなってからの葬儀準備は限られた時間内で行わなければならず、非常にストレスがかかります。葬儀を行う際には、通常数日以内に手続きを進める必要があります。このため、急いで決定を下さなければならず、冷静な判断が難しくなります。故人を偲ぶためのプランや、参列者への配慮を考える余裕がないことが多いです。

生前に見積もりを行っておくことで、必要な情報を事前に整理し、心の準備を整えることができます。時間的余裕を持つためにも、生前の見積もりは非常に重要です。

1-3.一度しかないものだから

生前の見積もりは非常に重要です。葬儀は人生で一度きりの出来事であり、その準備を怠ることはできません。葬儀の内容や費用は事前に計画することで、遺族の負担を軽減できるからです。たとえば、ある家族が突然の訃報に直面した際、事前に見積もりを行っていたため、スムーズに葬儀を進めることができました。これにより、感情的なストレスを軽減し、必要な手続きを迅速に行うことができたのです。

事前に見積もりを行うことで、葬儀に関する不安を和らげ、遺族が心穏やかに故人を見送ることが可能になります。

見積書の項目をチェック

2-1.プラン、一式料金など

多くの葬儀社では「プラン」「一式」「セット」といった、葬儀を執り行うのに必要なものや人員、手配などをまとめたものを提供しています。葬儀社それぞれにプランの内容は異なり、A社でプランに含まれていたものがB社では含まれていない、など注意をして内容を確認する必要があります。プランに含まれていないものは追加料金が発生する可能性があるので、プラン内容の確認は重要なポイントの一つです。

2-2.プランの具体的な内容

具体的な中身として、家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールの【家族葬54プラン】の内容を確認しましょう。

    • 【家族葬54プラン内容】

    • ・白骨壺(大・小)
      ・白布棺
      ・写真(四つ切・手札)
      ・スタッフ納棺
      ・仏衣
      ・寝台車
      ・寝台型霊柩車
      ・ドライアイス(2回)
      ・枕飾り
      ・役所、火葬場手続き
      ・専任スタッフ
      ・司会
      ・セレモニーレディ
      ・遺影写真モニター
      ・焼香所設営
      ・受付設営
      ・式場案内看板
      ・音響設備
      ・メモリアルコーナー
      ・お布施袋・寺院仏具
      ・白木位牌
      ・自宅用花かご
      ・自宅飾り祭壇
      ・仏花

以上が【家族葬54プラン】で家族葬を行った場合の内容です。これだけで基本的な家族葬を執り行うのに必要なものが十分揃っています。しかし葬儀費用全体の見積もりをするとなると、プラン以外の金額も発生します。それでは次のセクションで、いったいどのような項目が追加になるのか確認しましょう。

プラン以外に必要な料金

3-1.火葬料金

お住まいの地域によって、火葬料金は違います。堺市にお住いの場合、多くの方は堺市立斎場で火葬を行います。大人はお一人につき20,000円で、これは葬儀社ではなく堺市立斎場に支払うお金です。火葬料金はプランに含まれていないことがあるので、その際は別途料金が必要となります。

3-2.式場使用料金

式場の使用料金がプランに含まれていない場合があります。
式場使用料金は、堺市立斎場で家族葬を執り行う場合は堺市立斎場にお支払い、家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールのような民間の式場で家族葬を執り行う場合は、その式場を保有する葬儀社にお支払いすることとなります。中には式場使用料金がプランに含まれている葬儀社もあります。

3-3.移動費、宿泊費

式場から火葬場など移動が必要な場合は、タクシーやバスを借りる費用や、自家用車の場合は駐車場料金が必要となるでしょう。しかし、以下のそれぞれの式場を使用した場合、自家用車の駐車が無料で行えます。

    • 堺市立斎場(親族様につき)

    • ┗4台分

    • 家族葬INORITEイノリテ堺斎場前ホール

    • ┗6台

    • 家族葬INORITEイノリテ堺深井ホール

    • ┗第一駐車場4台、第二駐車場9台

通夜日から葬儀日にかけて宿泊される方は、宿泊費用も必要となります。しかし、以下のそれぞれの式場を使用した場合宿泊ができます。

    • 堺市立斎場

    • ┗7名(第一、第二式場)5名(第三式場)

    • 家族葬INORITEイノリテ堺斎場前ホール

    • ┗3名

    • 家族葬INORITEイノリテ堺深井ホール

    • ┗7名(1F)、5名(2F)

移動費や宿泊費は意外と見落としがちな項目のため、必要になるかもしれないと心づもりをしておきましょう。

3-4.飲食接待費の中身(通夜振る舞い、精進落とし、返礼品)

通夜や葬儀後の食事、いわゆる「通夜振舞い」や「精進落とし」と呼ばれる飲食費は、思っている以上に大きな金額が動きます。通夜・葬儀どちらも出席する方1人あたり約6,000円ほどと考えられます。参列者が20人の場合、計120,000円という計算になるため、全体の葬儀費用の割合から見ても、飲食費は大部分を占めているといってもいいでしょう。
また、粗供養品といった参列者に渡す返礼品の存在も忘れてはいけません。

飲食費や返礼品は、より詳しい見積書の場合は組み込まれていることもありますが、そうでない場合は見積書に含めてもらうか、費用が掛かることの心づもりはしておきましょう。
しかし、通夜振舞い・精進落とし・粗供養品は、近年行わない家庭も増加しています。そのため、リーズナブルな式をご希望の方はそもそもこの費用を省くという選択肢もあります。

3-5.御布施、宗教者へのお金

御布施や祭祀料などについては、それぞれ付き合いのある宗教者に金額を聞く必要があります。これは寺院や神社、それぞれの宗教者によって金額に違いがあるためです。この金額も全体の葬儀費用の割合から見ると大きなポイントであるため、葬儀社から見積もりを取得した際に、そこにプラスでかかると考えておく必要があります。
ただ、最近では付き合いのある宗教者がいない家庭も多いです。例えば「浄土真宗を信仰しているが付き合いのあるお寺が無い」といった場合、葬儀社が寺院を紹介してくれることがあります。葬儀会社紹介のため、御布施の金額もあらかじめ葬儀社が把握しているので、見積もりに含んでくれるでしょう。
このように、自分で確認しなければいけない場合と、紹介してもらいすぐにわかる場合があります。こちらは家庭により違ってくる項目ですので、お気を付けください。

押さえるべき見積もりチェックポイント

4-1.内容が明瞭であるか

見積りを出してもらったとき、何の金額なのか分からない項目や、聞いていない項目などはありませんか?このような項目に関しては必ず質問をし、明らかな回答をもらいましょう。
また項目が少なすぎるのも注意すべき点です。必要な金額が入っていない可能性もあるので、結果的に見積もり以上の金額を支払わなければならない事態になりかねません。わかりやすく明瞭な見積もりになっているか、しっかり確認しましょう。

4-2.追加にかかる費用の有無

見積りを出してもらい「想像していたよりも安価だ」と感じた場合、追加で費用が掛かる可能性があります。このような見積もりの原因としては以下のようなことが考えられます。

まず①つめは、その時にならなければわからない費用があるということです。例えば堺市の火葬場が込み合っていると聞いたことはありませんか?すると火葬の順番を待たなければなりません。そうなれば霊安室の使用料金や故人のお身体を保つためのドライアイスなどが、日延べするごとに必要となってきます。もともと霊安室使用料金やドライアイスはプランに含まれていることが多いですが、数は必要最低限です。5日後の火葬となると、それまでに様々なものが必要となります。しかし、火葬場の関係ですぐに火葬できる場合はその限りではありません。そのため、その時にならないとわからないお金があるということを覚えておきましょう。

②つめは葬儀社以外に支払うお金の有無です。先述した火葬料金や飲食費、宗教者へのお金など、葬儀社には直接支払わない金額が見積もりから抜けている可能性があります。全体の葬儀費用を把握したい場合は、事前相談担当者に伝えるか、自分で後から計算しましょう。

③つめはプランの内容が薄いためプラン自体の金額が安価であるということです。プランの中身は必ずひとつひとつチェックをしましょう。たとえば、葬儀社によってはお棺へのスタッフによる納棺がプランについていない場合もございます。その際は追加料金を支払い納棺をお願いするか、ご家族が自ら納棺をしなければなりません。当たり前のように葬儀社のサービスに含まれていると認識していても、葬儀社によっては追加料金の対象となる可能性があることを覚えておくことが大切です。

4-3.複数の葬儀社で相見積もりをとる

複数の葬儀社から相見積もりを取得することは、家族葬の費用を適正に把握するために非常に重要です。なぜなら、葬儀社によって提供されるサービスや料金体系が異なるため、比較することでより最適な選択ができるからです。具体例として、ある家族が堺市で家族葬を計画した際、A社とB社から見積もりを取得しました。A社は基本プランが安価でしたが、追加費用が多く発生することが判明しました。一方、B社は初めから全ての費用を明示しており、トータルコストが明確でした。このように、相見積もりを行うことで、隠れたコストを避けることができます。複数の葬儀社から見積もりを取ることで、より透明性のある選択が可能となり、後悔のない家族葬を実現できるのです。

家族葬の見積もりに不安のある方へ

堺市で家族葬を検討する際、見積もりは非常に重要です。今回は、見積もりで失敗しないための注意点を詳しく解説いたしました。まず、複数の葬儀社から見積もりを取得し、内容を比較することが大切です。また、見積もりに含まれるサービスや費用の内訳をしっかり確認し、隠れた費用がないかをチェックしましょう。さらに、口コミや評判を参考にすることで、より信頼性の高い葬儀社を選ぶ手助けになります。堺市での家族葬をスムーズに進めるために、これらのポイントを押さえておくことが重要です。安心して大切な人を見送るために、しっかりと準備を整えましょう。

家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでは、事前相談のご予約を受け付けております。2024年堺市口コミ件数NO.1やたくさんの高評価をおかげさまでいただいております。その評価に恥じぬように、精一杯お客様のお力になりますよう努めさせていただきます。事前相談やお見積りにご不安のある方は、ぜひ一度弊社をご利用くださいませ。

 

 

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家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールです。お葬式で使用する仏具であったり、飾るもの・行うことには、全て意味があります。それは、故人様に対する気持ちを表現するものばかりです。生涯に一度の大切なセレモニー。心の籠ったお見送りをお手伝いしたいという思いで、何度かに分けてその意味合いをご紹介していきたいと思います。今回は、その中から、友引・供養品・遺影について紹介していきます。

友引にはお葬式ができない!?

友引にお葬式を上げるのは縁起が悪い!という話を聞いたことがありますか?
どうしてそのような事が言われるようになったのでしょうか。

結論から申し上げますと、友引でも葬儀をする事は可能です。
そもそも友引とは、『六曜』のひとつです。六曜とは古代中国において、その日の勝負運を占う為のものでした。
(他には大安や先負などがあります)
ですので、本来であれば共に引き分ける日『共引』だったのですが、
日本に伝わった際にいつの間にか『友』の漢字に変わってしまい、現在に至るようです。

ですので、何か不吉な謂れがある訳ではなく、
『友達を引っ張るって、何だか縁起が悪いなぁ』
と考えた方がおり、それが現代まで続いている、という事なのです。
その昔は、火葬場がお休みでしたが最近ではほぼそのような事はないようです。
そのイメージが強く残っていらっしゃる方が、友引にはお葬式ができない、と思い込んでしまわれているのではないでしょうか。

それでも気になる方には、友人形というこけしに似た人形がございます。
それを棺に入れる事で、身代わりになってもらったりしています。

供養品

皆様もお葬儀に参列され、お茶やタオルを持って帰られた経験があるのではないでしょうか。
そんな供養品について解説していきます。
香典返しと混同されている方も少なくありませんが全く別のものです。
ご香典の有無に関わらず『わざわざ来てくれてありがとう』の気持ちで渡すものになります。

お茶・タオルが多い理由

その昔は、親族も友人も近所の方も関係なく、お通夜の晩には通夜振る舞いとしてお寿司やお酒などが振舞われてましたが、葬儀規模の縮小化や、近所づきあいの変化など、時代に合わせてその風習もなくなっていきました。その名残で、通夜の供養品には口に含むものが多いといわれています。
また、食品は食べてしまうと無くなってしまうため、悲しみが残らないように食品を渡す、という考え方もあります。
それとは逆に、葬儀の日には故人の事を忘れないよう、手元に残るものとしてタオルなどを渡すことが多いです。また、タオルには悲しみを拭うという意味も込められています。
昨今ではお茶・タオル以外にも、ドリップコーヒーや、風呂敷・クッキー、お砂糖など、多種多様な供養品がありますが、葬儀社によって取り扱いが異なりますので、ご留意ください。

遺影額の大きさ

いざ葬儀となり、遺影を作成する時には、額の大きさを確認させて頂きます。
「四つ切の写真がセットで付いています」
などと案内をされるかと思いますが、いきなり四つ切、と言われてもサイズがピンと来ない方も少なくないのではないでしょうか。

皆様に馴染みのある言い方をすると、四つ切はB4よりも少し小さなサイズです。お家にお仏壇がある家庭では、先祖代々の遺影が壁に掛けてあるところも多いです。昔の葬儀場では、その写真を祭壇の中央に置いていました。参列者の皆様から見えるよう、大きな写真を作成する必要があったのです。最近では、テレビモニター等に写真を写すので、大きなサイズを作らなくてもよくなりました。

四つ切という変わった言い方も、新聞紙を大きく広げて四分割した時の大きさとほぼ同じという事で、そう言われ始めたといわれています。

葬儀社によっては、A4と似たサイズの六つ切、ハガキサイズのキャビネ額など、ご家庭の希望により色々なサイズを選んで頂けるようになっています。
(当ホールでは、四つ切とキャビネ額をセットでご提供しています。)

まとめ

いかがでしょうか。お葬式で行う事には、今回紹介したもの以外にも、ひとつひとつに意味があります。次回もまた大切な意味合いをご紹介致します。家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでは、ご家族様に寄り添った丁寧な事前相談を心がけています。不安を取り除き、いざという時にお別れに集中できるよう、事前の相談がとても大事です。ぜひ家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールにご連絡ください。事前相談や式場のご見学など随時受け付けております。

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末期の水

お葬式の際に、末期の水を取って頂く事があります。 末期の水というのは、シキミの葉をお水に浸し、故人様の唇を少し潤して頂く儀式です。 中には、経験した事のある方もいらっしゃるかもしれませんね。 その意味合いやおこりについて解説していきます。

末期の水とは

仏教を興したお釈迦様が入滅の(亡くなられる)際、 お弟子様にお水を所望された、という話が残っています。 そのことから、人は亡くなる直前には喉が渇く、と言われています。 その昔はお箸等に脱脂綿を括り付け、水分を含ませ、口へ運んでいたそうです。これは蘇生を願っての儀式だったのですが、最近ではそういった機会も無くなってきています。 その為、納棺の終わった後や、出棺の直前などに、シキミで故人様のお口を潤すようになったのです。

故人様のお好きだったものを含ませる事も出来ます。 コーヒーやお酒、炭酸飲料など、お好きなお飲み物があったようでしたら、 ご遠慮なくお申し付けください。

逆さ事

葬儀の場においては『逆さ事』と呼ばれる、 普段とは異なることを行うことで、平常ではない悲しみを表すものがあります。 これは仏教の教えから来た習慣ではなく、『死』を非日常のものとして嫌い、生きている人間としっかり区別したいという日本人の考えからおこったものです。 代表的なものをいくつか箇条書きにしていきますので、 参考にしてみてください。

逆さ事の一部

・逆さ屏風  安置の際、お寝かせしている布団の傍に上下反対にした屏風を立てる。  (現代ではほとんど見られません)

・仏衣の襟  仏衣を着せる際、胸元の合わせを左前にお着せする。

・逆さ水  湯灌(ゆかん)などの際、熱いお湯を水で割ることで、温度を下げる。

・違い箸  木製のものと竹製のもの、1本づつ使って骨上げをする。

・縦結び  蝶々結びの最後に縦に結ぶ。

こちらは一部であり、また地域・風習により考え方は異なります。 過剰に意識するのはあまり好ましくないかもしれませんが、 大切な日本の風習として覚えておきたいものですね。

箸渡し

ごはんを食べるとき、お箸でつまんだものをお皿を介さずそのまま別の人のお箸に渡したらお行儀が悪い!と叱った経験・叱られた経験はありませんでしょうか? 私も、幼い頃に何度も叱られていました。 でも、それがどうしてお行儀が悪いのかご存じでしょうか?

お行儀が悪い、その理由

その昔、お骨上げをする際には、親族一同でお骨を囲うように立ち、 喪主がお箸でお骨をつまみ、隣の方はそのお骨をお箸でつまみ… それを繰り返して一周してから、骨箱に入れていました。 これは『箸渡し』といい、この世からあの世への橋を渡して差し上げる、という供養の儀式のひとつです。 現代ではそういった事はせず、違い箸による儀式の短縮 ≪木製と竹製が対になっている箸を使うことで、一人で二人分と数える≫ であったり、そもそもそういった事をしない自治体が主流となっています。 なお、堺市は後者で、木製のお箸を使用し、直接骨壺に入れる形をとっています。 こうして、葬儀や死を連想させる為、お行儀が悪いと言われるのでした。

まとめ

いかがでしょうか。お葬式で行う事には、今回紹介したもの以外にも、ひとつひとつに意味があります。次回もまた大切な意味合いをご紹介致します。家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでは、ご家族様に寄り添った丁寧な事前相談を心がけています。不安を取り除き、いざという時にお別れに集中できるよう、事前の相談がとても大事です。ぜひ家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールにご連絡ください。事前相談や式場のご見学など随時受け付けております。

 

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葬儀の歴史と世界各国の埋葬文化:多様な死生観と儀式の探求

葬儀は人類の歴史において重要な役割を果たしてきました。死は避けられない現象であり、それに伴う儀式や埋葬文化は、各国の文化や宗教、社会的背景を反映しています。

本記事では、葬儀の歴史を振り返りながら、世界各国の多様な埋葬文化を探求します。日本の仏教的な儀式から、エジプトのミイラ作り、アフリカの先祖崇拝まで、さまざまな死生観がどのように形成され、現代に受け継がれているのかを考察します。葬儀に込められた意味や価値観を理解することで、私たちの生と死に対する視点が広がることでしょう。

葬儀の歴史的背景

葬儀の起源は非常に古く、人類が宗教や信仰を持つ以前から行われえていたと考えられています。

人類最古の葬儀の証拠として知られているのは、約10万年前に遡るネアンデルタール人の遺跡です。この時代にはすでに遺体を埋葬する習慣があり、石器や花が一緒に埋められていた形跡も見つかっています。これは死者が何らかの形で来世や別の世界に旅立つという信仰が存在していた可能性を示唆しています。

古代エジプト

古代エジプトでは、死者の身体を保存するためのミイラ化技術が発達しました。エジプト人は死後の世界を強く信じており、来世での生活を保障するために身体を保つことが重要だと考えていました。ピラミッドや王の墓は、こうした信仰に基づく葬儀文化の象徴です。死者とともに埋葬された宝物や日常品も、彼らが来世で再びそれを使用するための準備であったと考えられます。

古代ギリシャ・ローマ

古代ギリシャやローマでも、葬儀は宗教的な重要行事でした。ギリシャでは、死者を船に乗せて海に送り出す風習があり、死者が冥界へ旅立つという信仰が背景にありました。一方ローマでは火葬が一般的で、死者の骨は壺に納められ、墓に安置されました。死者を敬う儀式や供養は、のちにキリスト教文化にも影響を与えることになります。

アジアにおける埋葬文化

アジアは多くの宗教と文化が交錯する地域であり、それぞれの地域や信仰に基づく独特の葬儀文化が存在します。特に、日本、中国、インドなどでは、埋葬方法や葬儀の意味合いが異なるため、各地域の文化に深く根差した伝統が見られます。

日本

日本では、仏教が広まった飛鳥時代以降、火葬が一般的な埋葬方法となりました。現在でも火葬が主流ですが、これは仏教の「輪廻転生」や「浄土思想」に基づく考え方が影響しています。日本の葬儀は、死者の魂が安らかに成仏することを願う宗教儀式であり、死後の生活や来世に対する深い信仰が反映されています。また、家族や親族が集まり、故人を追悼し、感謝の意を表す場でもあります。

中国

一方で、中国では古来より土葬が一般的で、特に儒教の影響を強く受けた葬儀文化が発展しました。死者を敬い、祖先を大切にする考え方が根付いており、墓を豪華にすることや定期的に供養を行うことが重要とされています。中国の伝統的な葬儀では、紙で作られた品々が焼かれ、これが死者の元へ届き、あの世で使用されると信じられています。

インド

インドでは、ヒンドゥー教が支配的な宗教であり、火葬が一般的です。ヒンドゥー教徒は、死者の魂が輪廻のサイクルから解放され、解脱に至ることを目指しており、ガンジス川での葬儀や火葬が特に重要な儀式となっています。ガンジス川は神聖な場所とされており、この川に遺灰を流すことで、故人が永遠の平安に至ると信じられています。

ヨーロッパとアフリカの葬儀文化

ヨーロッパ

ヨーロッパの葬儀文化は、キリスト教の影響が強く、土葬が一般的でした。キリスト教では、復活の日に死者が蘇るという信仰があり、そのため身体を保存することが重要視されてきました。しかし、近代に入ると都市部の過密化や衛生問題から、火葬が次第に普及してきました。特に近年では、環境に配慮したエコ葬や自然葬といった新しい埋葬方法も登場しています。

アフリカ

一方アフリカでは地域によってさまざまな埋葬文化が存在しています。例えば、ガーナでは「ファンタジーコフィン」と呼ばれるカラフルでユニークな形の棺が使用されることがあります。これは故人の職業や趣味を反映したデザインで作られ、死後の世界でもその人が生き生きと過ごすことを象徴しています。また、南アフリカでは伝統的な土葬が主流であり、死者の魂が祖先とともに生き続けると信じられています。

イスラム文化における葬儀

イスラム教

イスラム教においては、死後すぐに埋葬することが宗教的に義務付けられています。イスラム教の教義に基づき、遺体は可能な限り早く土葬され、身体は壊れないように布で包まれます。火葬は禁じられており、死後の復活を信じるイスラム教徒にとって、身体を傷つけることは許されていません。また、埋葬後も定期的に祈りを捧げ、故人の安息を願う儀式が行われます。

近代の葬儀と新しい埋葬文化

エコ葬

近年、環境保護や持続可能性に対する関心の高まりに伴い、葬儀や埋葬の方法にも変化が見られます。エコ葬自然葬と呼ばれる埋葬方法は、環境に優しい素材を使用し、故人の遺体を自然に還すことを目的としています。これは、火葬や土葬に比べて環境への負担を軽減するという考えに基づいており、欧米を中心に支持が広がっています。

また、宇宙葬樹木葬といった、ユニークな新しい埋葬方法も登場しています。宇宙葬では、遺灰が宇宙空間に送られることで、壮大なスケールでの旅立ちを象徴します。一方樹木葬では、遺体や遺灰を自然の森に埋め、故人が樹木や自然の一部として生き続けるというコンセプトが特徴です。

まとめ

葬儀や埋葬文化は、その地域の歴史や宗教、社会的価値観を反映した儀式であり、世界中で非常に多様な形態が存在します。古代から続く伝統的な方法もあれば近代になって登場した新しい埋葬方法もありますが、いずれも死者を敬い、故人との別れを大切にする人々の気持ちが込められています。

家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでは、様々な宗派の葬儀をお取り扱いしております。資料請求やお見積りはHPから行えますので、下記リンクからぜひご利用ください。また葬儀の詳しい事前相談・式場見学なども無料ですので、万が一の時に備えてご検討くださいませ。

 

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