突然ですが、皆様、「 118.5 」という数字は何の数字かご存じでしょうか。
株式会社鎌倉新書様が、昨年2024年3月に実施した「第6回お葬式に関する全国調査」で発表された葬儀費用の総額で、118.5万円と発表されておりました。
(ちなみに少し遡ってみると前回2022年に実施した第5回では110.7万円、前々回2020年に実施した第4回では184.3万円でした)。
葬儀は、人生の大切な節目で避けて通れないことの一つです。
しかし、実際に自分たちが喪主の立場で葬儀を進めるとなった際、多くの方がその複雑さや不透明さに戸惑いを覚えるのではないでしょうか。
葬儀には、火葬料や式場使用料、御布施、返礼品など多岐にわたる費用が発生し、各項目の相場や内訳が分かりにくいことが問題視されています。
また、「突然の出費で予算が足りない」「見積もり以上の追加料金がかかった」といったトラブルも少なくありません。
いま、この記事を読んで下さっている皆様が、どこかの葬儀会社の会員に入会しており、また、すでにどこかの葬儀会社で見積もりを取っており、そこに葬儀を依頼すると決めていらっしゃるのであれば、特に問題はないかと思います。
まだご準備をされていない方や、現在何社か検討されていらっしゃる皆様が、この記事を読み進めることで、「何がかかるのか」、「予算内で希望する葬儀を実現するにはどうすればよいか」といった疑問が少しでも解消され、後悔のない選択をするための参考になればと願っております。
今回は、家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでの費用内訳をもとにご説明いたします。
1 ) 葬儀基本料金
葬儀費用の中心・ベースとなるプランの項目です。
これで葬儀の内容自体が決まるとも言える為、全体費用の多く占めております。
葬儀プランは、家族葬・一般葬(=二日葬)、一日葬、直葬など、葬儀の規模や形式によってプランの金額が異なっている場合が多いです。
それぞれのプランによって含まれる内容やサービスが異なっているのが理由として挙げられます。
そして、葬儀会社によってプランに入っている内容・サービスは異なっております。
希望する内容、ご予算を明確にした上で、必要な要素が含まれたプランをお選び頂くことが葬儀費用のトラブルを避ける手段の1つとなります。
家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでも直葬、一日葬、家族葬(=二日葬)のプランをご用意しております。
2 ) 御布施
御布施は、お寺など付き合いのある宗教者様への御礼として重要な費用の一部です。
適切な額を準備することで、失礼のない形で葬儀を進めることができます。
地域や宗派、宗教者様によって金額が異なる為、事前に確認することが必要です。
ご不安であれば事前にお付き合いのあるお寺様へお問い合わせしておくと安心です。
もし、大切な方がお亡くなりになった時点で、金額が分からなくても問題ございません。
お打ち合わせの前後で、お付き合いのあるお寺様にお問い合わせをして頂いてもまだ時間は十分間に合います。
どちらかと申し上げると、ご逝去されてから金額をお尋ねになるケースの方が多いです。
ご家族様より、「お寺様に直接御布施の金額を聞いて良いのでしょうか?」と質問を頂くことがございます。
この点に関しては、【 直接聞いても問題なく、皆様お尋ねされておりますのでご安心下さい 】。
我々、葬儀会社側で御布施の金額を勝手に決めることができない為でございます。
ここで注意して頂きたいのが、万が一、金額を聞き忘れた場合にご自身で御布施の金額を決めてお包みになる場合です。
お寺様によって金額が決まっていることの方が多い為、今後のお付き合いのことも考えると、ご自身で判断してお包みになることはお控えいただく方がよろしいかと思います。
金額を聞き忘れたとお気付きになった時点で、お寺様にご確認をお願いいたします。
お通夜の日、葬儀の日にお渡しすることが多いですが、万が一、用意が間に合わなかった場合は、後日お寺様の元へお伺いするのも1つです。
その際は、「通夜・葬儀と慌ただしい為、後日、御礼のご挨拶を兼ねて改めて御布施を持参しにお伺いします」と通夜・葬儀の日にお寺様へお伝えすると全く失礼ではございませんのでご安心ください。
もし、元々お付き合いのあるお寺がない、昔はあったが今は疎遠で今後も付き合うつもりはない、県外で遠方のお寺 といった場合は、一度ご相談ください。
場合によっては、ご紹介することも可能でございます。(一部ご紹介できない宗派もございます)
3 ) 飲食費
葬儀における飲食費は、参列者の人数や提供するメニューによって変動し、人数が多くなると金額も膨らみやすいものとなります。
堺市の葬儀では、食事をするタイミングは2回(通夜や葬儀当日)ございます。
①通夜料理(通夜が終わってからのお食事)
お食事にも大きく分けて2種類あり、従来通りの【桶寿司】、コロナ禍から選ばれる割合が多くなった【個別(お弁当)】がございます。
【桶寿司】は多少の人数の誤差が生じても支障はなく、【個別(お弁当)】は正確な人数を出しておかないと、過不足が生じる可能性があります。
②葬儀料理・当日料理(火葬場の炉前でのお見送りをした後、ご収骨までの間のお食事)
堺市立斎場では、炉前でのお見送り後、ご収骨までの間に、お食事を召し上がる食事室がございます。
そちらのお部屋にてご収骨アナウンスが入るまで(約1時間~約1時間30分)、お召し上がりいただけます。
こちらも従来通りの【お膳】、もし余った場合にお持ち帰りできる【パック膳】と2種類ございます。
お一人あたりの飲食費の計算を行うと、お選びになる内容で異なり、大まかですが7,000~8,000円ほど見ていただくとご安心です。
家族10人 → 7,000~8,000円 × 10人分 = 70,000~80,000円
家族20人 → 7,000~8,000円 × 20人分 = 140,000~160,000円
4 ) 返礼品
返礼品は、通夜・葬儀と参列して下さった親戚・一般会葬者(会社関係・ご友人など)への感謝を伝える大切なおもてなしの品物です。
昨今の葬儀において、返礼品の使用数は減ってきたものの、返礼品には弔問に訪れた方への感謝の気持ちを示す意味がある為、万が一に備えてご用意して下さる方が多くいらっしゃいます。
ラインナップとして、実用的なお茶・コーヒー・タオルなどが挙げられます。 どなた様にお渡しするかは、ご注文頂いた際や通夜・葬儀の際に、確認しながらお渡しする必要のある方へお配りいたします。
こちらの数に関しては、参列人数によって変動するため、最終的には使用数のみのご請求となります。
5 ) その他(火葬料金・式場料金・供花・マイクロバス・霊安室使用料金など)
火葬料金のお支払先は堺市へ、式場料金のお支払先は葬儀を執り行う先によって異なります。
堺市立斎場内の式場(公営)の場合 → 堺市へ
葬儀会社が有する式場(民営)の場合 → 葬儀会社へ
供花に関しまして、お打ち合わせの中では、親族を代表する「親族一同」の供花をご用意されるか等をお伺いさせていただきます。
マイクロバスは、参列者の移動を円滑にするために手配されることが多いです。
ただし、葬儀式場から火葬場までの距離が近い場合や堺市立斎場内の式場で行う場合は、必要無くなります。
霊安室(故人様がお休みになるお部屋)の使用料金やドライアイス(故人様のお体保護の為にお当てするもの)に関しては、葬儀の日数に応じて追加で頂戴をしております。
ご不安な場合は事前に見積もりを取ることも1つです
いかがでしたでしょうか。
葬儀費用の内訳を理解することは、大切な方を送り出す準備を進めるうえで非常に重要です。
それぞれの費用項目には特徴や注意点があり、どのように選択し、どの部分に費用をかけるかを事前に把握することで、無駄な出費を防ぎつつ、ご家族様の負担を軽減することが可能です。
葬儀における費用トラブルを防ぐには、最初の段階で詳細な見積もりを依頼し、内容をしっかりと確認することが不可欠です。
追加料金が発生する可能性のある項目についても、明確に説明を受けることで安心感が得られます。
信頼できる葬儀社を選ぶためには、実績や口コミだけでなく、見積もり時の対応や提供されるサービスの内容を比較することも有効であると言えます。
決して、警戒心をもって見積もりを取ってくださいというわけではございません。
葬儀は決して安価ではない一方で、一度きりの大切な儀式です。
費用に関する十分な情報を収集し、計画的に準備を進めることで、家族全員が納得のいく後悔のない形で故人を見送ることができます。
今後の葬儀の準備を進める際には、この記事で紹介した内容を少し思い出して頂き、堺信頼できる葬儀社を見つけるための第一歩を踏み出してください。
家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでは葬儀のご相談を無料で承っております。
「葬儀費用についてもう少し聞いておきたい。葬儀費用の見積もりを出してほしい」など… 事前に少しだけでも相談し聞いて、決めておくだけで今抱えていらっしゃるご不安が少し晴れるかもしれません。
心配事やご不安な点等ございましたら些細なことでも構いませんので、ぜひご相談ください。
【関連サイト】
【葬祭費】 死亡されたとき 堺市
【家族葬(=二日葬)と一日葬】 2つの違いを比較