自分が亡くなったとき、葬儀はどうなるのだろう」「誰にも迷惑をかけずに最期を迎えたい」
そんな不安を抱えている方へ、堺市で葬儀のお手伝いをしている私たちから、実践的な情報をお届けします。
増える「お一人様」――今の時代のリアル
未婚率の上昇と高齢化
現在、50歳時点で一度も結婚したことがない方の割合は、**男性で約28%、女性で約18%**に達しています。2050年には、配偶者や子どもがいない「身寄りのない高齢者」が約448万人に達すると予測されています。
堺市でも高齢単身世帯が増加しており、地域の支援や終活サービスの重要性が高まっています。
「家族がいない」が普通の時代に
かつては「家族に看取られて最期を迎える」ことが当然でしたが、今は家族のかたちが多様化しています。お一人様として生きることは、決して特別なことではなく、自然な生き方のひとつです。
お一人様が直面する”葬儀の不安”
① 葬儀を手配してくれる人がいない
通常、葬儀は配偶者や子どもが手配しますが、頼れる家族がいない場合はどうすればいいのか――これが最も大きな不安です。
病院で亡くなった場合、通常24時間以内に遺体の引き取りが必要です。引き取り手がいないと、自治体による最低限の火葬のみとなり、お別れの時間を持つことができません。
② 無縁仏になってしまうリスク
生前に何の準備もしていない場合、自治体による処理が行われ、無縁仏として合葬されることがあります。
実際のデータ:
- 全国で年間約4万件の遺体を自治体が火葬・埋葬
- 大阪市では年間約3,000件の「引き取り手のない遺骨」を確認
無縁仏となった場合、個別の墓石はなく、後から探し出すことはほぼ不可能です。
お一人様も安心できる「終活」とは
生前に準備しておきたいこと
終活とは、人生の終わりに向けて前向きに準備することです。
まず葬儀の希望を明確にしておくことが大切です。どんな形式の葬儀を希望するか、予算はどのくらいか(全国平均約120万円、シンプルな直葬なら約9.8万円から)を考えておきましょう。
次に信頼できる相談相手を見つけることです。友人、知人、あるいは司法書士、行政書士、葬儀社など、自分の考えを聞いてくれる相手を探しておきます。
財産の整理も忘れてはいけません。銀行口座の一覧表を作成し、金融機関名、支店名、口座番号を記録しておきます。保険証券の整理やクレジットカードの一覧作成も大切です。
現代ならではの課題として、デジタル情報の整理も重要です。スマホやパソコンのパスワード、SNSアカウントの処理希望、サブスクリプションサービスの一覧なども整理しておく必要があります。
エンディングノートの活用
エンディングノートは、法的効力はありませんが、自分の希望を書き留めておくための大切なツールです。
基本情報として、氏名、マイナンバー、年金番号などを記載します。財産情報では銀行口座、保険、不動産について記録しておきます。葬儀の希望(形式、予算、連絡してほしい人のリスト)や、大切な人へのメッセージも残せます。
書店や自治体で入手でき、書くことで気持ちの整理にもなります。堺市では無料のテンプレートを配布しているので、DLで気軽に手に入れることができます。以下のページをご参照ください。
死後事務委任契約・任意後見制度
より確実に自分の意思を実現したい場合は、法的手続きを活用しましょう。
死後事務委任契約とは
亡くなった後の諸手続きを、信頼できる第三者に委任する契約です。葬儀の手配、遺品整理、各種解約手続き、賃貸住宅の明け渡しなどを代行してもらえます。
堺市内では司法書士や行政書士、NPO法人が受任者となることが一般的です。報酬は30万円〜50万円程度が相場です。
任意後見制度とは
判断能力が低下した場合に備えて、あらかじめ後見人を選んでおく制度です。認知症などになっても、自分の意思に沿った生活を続けられます。
お一人様向けの葬儀プラン【堺市中区】
当会館(家族葬INORITEイノリテ堺深井ホール)の特徴
生前の詳しいご相談が可能です。お元気なうちに葬儀の内容を決めることができ、式場の見学もできるので具体的にイメージできます。
私たちが大切にしているのは温かなお別れです。故人らしさを大切にした葬儀をご提案し、直葬、一日葬、家族葬など、ご希望に応じて選んでいただけます。
提携専門家によるサポートも整えています。死後事務委任契約や財産整理もワンストップで対応し、お墓の相談も承ります(シンキクラブ会員特典)。
明確な料金プラン
直葬プラン:9.8万円(税抜)〜 火葬のみを行うシンプルな形式
一日葬プラン:26万円(税抜)〜 通夜を省略し、告別式と火葬を1日で行う
家族葬プラン:39万円(税抜)〜 親しい方々だけでゆっくりお別れ
安心のサポート体制
24時間365日対応の相談窓口を設けており、夜間・休日も経験豊富なスタッフが対応いたします。ご状況の変化に応じた内容の見直しも可能です。
よくある質問Q&A
Q. 終活は何歳から始めるべき?
終活に「早すぎる」ということはありません。60代から始める方が多いですが、40代・50代で始める方も増えています。お元気なうちに落ち着いて準備できることが大切です。
Q. お墓がない場合、遺骨はどうすればいい?
永代供養墓(合葬墓)が最も一般的です。管理費が不要で永代に渡って供養してもらえます。費用は10万円〜50万円程度が相場です。樹木葬、納骨堂、散骨なども選択肢があります。
Q. 身寄りがない場合、遺体の引き取りはどうなる?
生前契約をしている葬儀社や、死後事務委任契約の受任者がいれば、その方が引き取ります。事前準備がない場合は、自治体が最低限の火葬を行い、無縁仏として合葬される可能性があります。
まとめ|今できる一歩を踏み出しましょう
「終活なんて、まだ早い」と感じるかもしれません。でも、お元気なうちだからこそ、落ち着いて前向きに準備できます。
準備を始めることは「死を待つ」ことではありません。むしろ、残された時間を心穏やかに、充実して過ごすための大切な作業です。
「誰にも迷惑をかけたくない」というお気持ちがあるからこそ、できる範囲での生前準備には意味があります。
無料相談・資料請求のご案内
堺市中区にある家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでは、お一人様の葬儀や終活に関する無料相談を随時承っています。お電話・メールでお気軽にお問い合わせください。詳しい資料もご用意しており、葬儀会場の見学も可能です。
どんな些細なことでも構いません。あなたらしい、穏やかな最期を迎えるために、私たちができることをお手伝いさせていただきます。



















