堺市で家族葬をお考えの方へ|香典辞退の伝え方と後悔しない準備ポイント

「声を掛ける人もいないので家族のみで見送ります」「香典は辞退します」
堺市で家族葬でお見送りされるされる方から、そんな声をよくお伺いします。

近年は香典を辞退するご家庭が全国で約30%、近畿地方では約50%にのぼるという調査結果もあります。
香典辞退は決して珍しい選択肢ではなく、堺市の葬儀事情でも例外ではございません。

香典辞退には参列者やご家族の負担を軽くするメリットがある一方、伝え方や配慮を欠くと失礼にあたってしまう可能性もあります。

この記事では、堺市で家族葬を行う際に押さえておきたい香典辞退のメリット・注意点・実際の事例をご紹介します。
失礼にならない案内の仕方や準備のコツを知っておくことで、参列者もご家族も安心して大切な時間を過ごせるはずです。
よければ、最期までご一読いただければ幸いです。

1. 香典辞退が選ばれる背景

1-1. 弔いの形が多様化する時代

かつては、香典をいただき葬儀費用に充てることが一般的でした。
しかし近年は「家族だけで静かに見送りたい」という想いから、堺市でも小規模な家族葬が主流となりつつあります。
その中で「香典返しの負担を避けたい」「お悔やみの気持ちだけで十分」という考えから香典辞退を選ばれるご家族が増えています。

​1-2. コロナ禍がもたらした葬儀の簡素化

2020年以降、新型コロナウイルスの影響で少人数でお見送りする葬儀が定着しました。
その流れで、金銭のやり取りを減らす目的からも香典辞退を選ぶご家族が増えています。

1-3. 堺市の家族葬での特徴

堺市の葬儀では、10~30名程度の親族中心の家族葬が多く、香典辞退を希望される方が多い傾向です。
地域性を踏まえても、香典辞退はごく自然な選択肢の一つになっています。

2. 香典辞退のメリット

2-1. 参列者の金銭・心理的な負担軽減

香典辞退の一番のメリットは、参列者の金銭的・精神的な負担を減らせることです。
香典の金額を悩む必要がなく、「気持ちだけで十分」というメッセージは相手を安心させることができます。

2-2. 会計処理の手間を省ける

香典の受け取りや返礼品選び、帳簿付けなどのお葬儀後の作業を省略できるため、ご家族の葬儀後の負担が軽くなります。

3. 香典辞退で気をつけたいこと

3-1. 案内の仕方は「丁寧さ」がポイント

香典辞退の意向を伝える際は、
・「故人の生前の意向で」
・「ご厚意はお気持ちだけで」
など、丁寧な言葉を添えることが大切です。

電話やLINE・メールでの案内例をご用意してみました。
万が一のご参考にしていただければ幸いです。

 
〇 電話の場合

お忙しいところ恐れ入ります。
◯◯(喪主のお名前)です。

このたびは、◯◯(故人の名前)が◯月◯日に永眠いたしましたこと、ご報告申し上げます。
生前中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
通夜・葬儀は家族・親戚のみで静かに見送る予定です。
場所や時間など詳しいことは正式に決まり次第、改めてご連絡させていただきます。

誠に勝手ながら、この度お香典のご厚志は、故人の遺志により辞退させていただきます。
そのお気持ちを胸に、家族一同、故人を見送りたいと考えておりますので、どうぞご理解いただければと思います。
お忙しい中、突然のご連絡を差し上げまして失礼いたしました。

 
〇 メッセージ例①|家族・親戚向け ※「コードをコピー」を押すと文章をコピーできます


このたび、◯◯(故人名)が◯月◯日、満◯歳にて永眠いたしましたことをご報告申し上げます。
これまで賜わりましたご厚情に、家族一同心より感謝申し上げます。

なお、通夜および葬儀におきまして、場所や時間など詳しいことは正式に決まり次第、追ってご連絡させていただきます。
 
誠に勝手なお願いではございますが、香典につきましては、故人の遺志により辞退させていただきたく存じます。
皆さまのお心遣いは何よりもありがたく受け止めておりますが、今回は静かに見送らせていただきたいとの思いから、このような形を取らせていただくこととなりました。

突然のご報告で大変失礼とは存じますが、何卒ご理解賜れますようお願い申し上げます。
落ち着きました折に、改めて故人へのご厚情への御礼をお伝えさせていただきます。

 
〇 メッセージ例②|職場・知人関係向け ※「コードをコピー」を押すと文章をコピーできます


お世話になっております。◯◯(喪主名)です。
このたび、私の◯◯(故人との続柄)である◯◯(故人名)が◯月◯日、満◯歳にて永眠いたしましたことをご報告申し上げます。
故人が生前に賜わりましたご厚情に、心より感謝申し上げます。

なお、通夜および葬儀は近親者のみの家族葬にて執り行わせていただくこととなりました。 
誠に恐縮ではございますが、故人の遺志により、香典のご厚志は辞退させていただきたく存じます。
皆様からの温かいお気持ちには、家族一同深く感謝しておりますが、故人を静かに見送ることを第一に考え、このようなお願いをさせていただいております。

お忙しい中恐縮ではございますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
取り急ぎご報告までにて、失礼申し上げます。
落ち着きました折には改めてご挨拶をさせていただきたく存じます。

3-2.親族・知人間での情報共有を徹底

香典辞退を周知しても、古い慣習や相手の想いから香典を持参される方もいらっしゃいます。
家族や親族代表の方を通じ、統一した対応を事前に話し合うとスムーズに進みます。

4. 香典辞退の代わりにできること

4-1. 供花・供物を受け取る

香典は辞退しても供花や供物の注文を受付する方法もございます。
祭壇を彩るお花は、ご家族にとっても心に残る供養の形です。
堺市では、お香典を辞退される代わりに、ご供花・ご供物は辞退せず受け取られる方が多いです。

4-2. 会葬御礼(供養品)の用意

香典を辞退しても、ご参列いただいたという理由から、簡単な御礼の品をお渡しする方も多くいらっしゃいます。
お品物として、お茶やコーヒー、タオルなど受け取る方が負担にならない程度の物で十分です。

5. 実際の事例紹介

5-1. 堺市南区でお父様の葬儀を家族葬にて執り行なったA様

生前よりお父様が「自分の葬儀は家族のみでひっそりと葬儀をしてほしい」と仰っていたようで、家族葬にて執り行うこととなりました。
関東よりお父様のご兄弟様がお見えになりましたが、香典辞退であることはお伝えしていた為、受け取ることはありませんでした。
しかし、関東から遠路はるばるお越し下さっていたので、宿泊場所の確保や、通夜・葬儀のお食事は失礼のないよう準備をし、火葬場での最期のお見送りまで一緒に残って下さいました。

5-2. 堺市西区でお母様の葬儀を家族葬にて執り行なったB様

お父様の時は、コロナ禍前であったことと、趣味のご友人関係が多くお見えになったようです。
ご参列の皆様がお香典も持参されていたようで、お葬儀後の香典返しのリスト作成などかなり時間を要したとのこと。
「今回は家族のみで見送って、香典も辞退をしたい」と仰っておりました。
お母様のご姉妹方はまだご健在でしたが、何人か参列することができないとご連絡が入ったようで、ご家族様とご姉妹方でご相談した結果、香典は受け取らないまま変わらず、その代わりに供花を受け取ることとなりました。
最期は、お見えになることができなかった姉妹方の分まで、ご家族様よりしっかりお別れをしていただきました。

5-3. 堺市中区でお父様の葬儀を一日葬にて執り行なったC様

何度か会社関係の葬儀へ参列した際、香典辞退で行われていたことを経験しており、この度は香典辞退を選択されました。
しかし、当日お見えになった叔父様から「前回の葬儀でお世話になった時に香典をもらったから、せめてここでお返しをさせてほしい」と手渡されました。
無理に断ることで叔父様の気持ちを傷つけるのを避け、受け取ることにしました。
他のご親戚様も持参されており、合計4軒のお香典を受け取られておりました。

6. 事前相談で後悔のない選択を

いかがでしたでしょうか。
香典辞退は、今の時代の堺市における家族葬の形として自然な選択肢のひとつです。
しかし、「香典辞退」と一言で言っても、その背景には故人の想いやご家族の意向、参列者への配慮など、さまざまな思いが込められています。
事前に準備や注意点を知っておくことで、当日のやり取りがスムーズになり、ご家族も参列者も安心してお別れの時間を過ごすことができます。

家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールにて葬儀のご相談を無料で承っております。
もし、堺市での家族葬や香典辞退の対応に不安をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ご家族の思いを尊重しながら、心温まるお見送りの実現をお手伝いいたします。 

 
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【堺市より】