”おひとりさま”の老後について
最近、おひとりさまの生活についてテレビなどで取り上げられることが増えてきました。”おひとりさま”とは、同居する人がいない状態のことを指します。
”おひとりさま”は気軽に生活することができるのがメリットといえます。しかし、年を追うごとに心身の衰えや困りごとも増え、病気やけがする確率が高まった時、一人で生活していると、自分に何かあったとき誰にも気づいてもらえない場合があります。
考えられる老後の”おひとりさま”のリスク
入院や手術をするときには、身元保証人や手術の同意をする人が必要です。身元保証人に求められる役割は、治療費などの支払いの保障と、転院が必要になったときや死亡したときのサポートや引き取りです。身元保証人がいない場合は、一般的に友人や知人に頼まなければなりません。
また、入院や手術がなくても体力の低下で、ひとりでの生活が難しくなることも考えられます。十分な食事が出来ず健康状態が悪化したり、洗濯や掃除ができないことが生活環境の悪化に繋がり、体調を崩したりする可能性があります。
また亡くなった後のことを自分で行うことは出来ません。葬儀のことや、”死亡届や社会保険関係(公的年金、公的医療保険、公的介護保険など)の届出”・”賃貸契約や公共料金や電話等の解約手続き”・”家財道具等の遺品の処分”など行うべきことは沢山あります。
堺市内で終活をする際に行うべきこととは?
1.かかりつけ医・かかりつけ薬局を決めておく
自分の健康状況を把握し、相談に乗ってくれるかかりつけ医を作っておくことによって、少しでも身体的・精神的に変化があった場合は、気軽に相談をすることができます。もし、複数の病院に通っている場合は「かかりつけの薬局」も決めておくと安心です。
お薬手帳 や最近ではマイナンバーカードでも管理できるようになりましたが、かかりつけ医と同様に何かしら薬の飲み合わせなどで心配なことがあった場合に相談できる薬局を作っておくことが重要です。
2.入院したときに必要な荷物をまとめておく
先述の通り緊急で入院をしなければいけない可能性があります。健康保険証や現金、入院中の着替え、洗面用具、親戚や友人・知人などの連絡先などを入れておくと便利です。
3.荷物を整理する
家の中に物があふれていると、遺された人たちにとって遺品整理が大変になってしまいます。老後に向けて、できるだけ物を減らす「断捨離」を行うことによって、気持ちの良い生活をすることができます。
4.身元保証人や身元引受人を決めておく
病院などに入院する際には身元保証人が求められます。相続人となる人や親族など頼れる人がいる場合には、早めにお願いするとよいでしょう。
頼れる人がいない場合には、身元保証サービスを利用することをお勧めいたします。身元保証サービスとは、身元保証人を、家族に代わって引き受けるサービスです。金額もサービス内容も様々ですが、一般的に契約金30万円程度を支払うことによってサービスを受けることができます。
5.葬儀について考える
葬儀について考えておくことによって、遺された家族の負担を減らすことができます。ご遺族と葬儀の相談を行う際、よく「誰を参列者として呼ぶか」「葬儀の形式」について悩まれている方が多くいらっしゃいます。生前にご自身で決めておくとご家族の精神的な負担を軽減することができます。
葬儀のことについて分からない場合は近くの葬儀社に相談することもおすすめです。葬儀の相談は、どの葬儀社も無料で行っていますので、気軽に電話したり、式場に足を運んでみて葬儀の専門スタッフと話してみたりしましょう。
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