家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールです。お葬式で使用する仏具であったり、飾るもの・行うことには、全て意味があります。それは、故人様に対する気持ちを表現するものばかりです。生涯に一度の大切なセレモニー。心の籠ったお見送りをお手伝いしたいという思いで、何度かに分けてその意味合いをご紹介していきたいと思います。今回は、その中から、焼香・仏衣・シキミについて紹介していきます。
焼香について
まずは焼香についてです。焼香とは、香炉に火のついた炭を置き、香を焚く事を言います。皆様も一度は経験があるのではないでしょうか。皆さんが気にされるのが回数です。これは宗派によって異なりますが、1回~3回がほとんどです。おでこまで押し戴いてからする宗派もあります。詳細は下記の表をご確認ください。
焼香の意味合い
意味合いとしては様々で、
・心と体を清める。
・焼香をする事で煙が上がり、それが故人様の道しるべとなる。
・亡くなった人は香りを召し上がるという考えから、食事を楽しんでもらう。
等々ございますが、今回は2番目の意味を覚えていただければと思っています。焼香をする機会がありましたら、故人様への道しるべを立てているのだ、というお気持ちでなさってみて下さい。
仏衣について
亡くなった方には、仏衣をお着せする事が多いです。経帷子(きょうかたびら)、死装束等の呼び方も存在しますが、今回は仏衣で統一させて頂きます。色は白がほとんどです。最近では、生前おしゃれだった方の為に、ピンクや紫などの色が付いているものだったり、襟の部分に刺繍が入っているものもあります。お着せする時には、襟を左前にします。通常は右前にするのですが、亡くなった方にはその逆にするのです。これは逆さ事の一種なのですが、逆さ事についてはまた別の記事でご紹介いたします。
何故仏衣を着るのか?
亡くなると人は三途の川を渡ると言われています。生前の行いによって渡り方が異なり、橋を渡る方・浅瀬を渡る方・流れの激しい場所を渡る方…。渡った先で、その着物の濡れ方によって罪の重さを判断されるといいます。そしてそれがわかりやすいように、白い装束を着る、という説があります。
また、死出の旅に出る際の、正式な衣装でもあります。四国八十八か所巡りをされるお遍路さんも、白装束を着て旅をします。白という色は、何にも染まっていないという意味から、新たな始まりを象徴しています。ただ、最近では生前お召しになっていた洋服や、いつも着ていたスーツなど、普段着を着てお棺に入られる方も増えてきています。希望の服があれば、是非ご相談ください。
樒(シキミ)について
お葬式には樒(シキミ)がつきものです。皆様も葬儀場などで一度は花瓶に入った枝葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。株式会社セレモニー真希社では、病院等から式場等へ移動後、お寝かせする(安置)際、ご遺体の傍に樒をお飾りします。これは一本樒といい、大きな樒から枝を切り取り、お飾りしています。これは悲しい事が根付かないように、という気持ちを込めて、枝の状態でお飾りすると言われています。
シキミを飾る意味
その昔、日本でも土葬が行われていました。亡くなった方を直接、又は棺に入れて地中に埋める埋葬方法です。ですが数日後、野犬などの動物に掘り返されてしまうことがありました。
そこで先人たちは、樒と一緒にご遺体を埋めたのです。実は樒にはその果実に強い毒性があり、獣たちはそれを嫌がるのです。それが転じて、現代では『魔除けの植物』という考え方が根付き、お葬式で樒を飾るようになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。お葬式で使用するものには、今回紹介したもの以外にも、ひとつひとつに意味があります。次回もまた大切な意味合いをご紹介致します。家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでは、ご家族様に寄り添った丁寧な事前相談を心がけています。不安を取り除き、いざという時にお別れに集中できるよう、事前の相談がとても大事です。ぜひ家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールにご連絡ください。事前相談や式場のご見学など随時受け付けております。
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