家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールです。
お葬式で使用する仏具であったり、飾るもの・行うことには、全て意味があります。
それは、故人様に対する気持ちを表現するものばかりです。
生涯に一度の大切なセレモニー。心の籠ったお見送りをお手伝いしたいという思いで、何度かに分けてその意味合いをご紹介していきたいと思います。
今回はその中から、枕経・六文銭・精進上げについて紹介していきます。
枕経
枕経(臨終勤行)は、亡くなってすぐにお寺様に安置先まで来て頂き、故人様の枕元で行ってもらう読経のことで、基本的には菩提寺(お付き合いのあるお寺)にしてもらうものです。故人様の浄土の旅の道しるべとなる読経だといわれています。
本来は、臨終間際にお経を頂く事で、本人の心を落ち着かせ、安心させる為の読経でした。
現代ではほとんどの人が病院で亡くなる為、本来の方法では難しく、安置先で行われる事が多いです。
なお、菩提寺の無い方は、開式後、お通夜の読経の前に枕経を頂く『通夜枕』の形式をとられています。
いつ菩提寺様へ連絡すれば良いか?
菩提寺様への連絡は、自宅や葬儀会館など、安置が整ってからでも間に合います。
むしろ葬儀の日時が決まってからの方が、菩提寺様とも相談がしやすいかと存じます。
ただ、安置が深夜になった場合はその限りではありません。翌朝連絡しましょう。
御布施はその場では渡さず、葬儀の際にお渡しする御布施に含まれている場合が多いですが、別で準備しなくてはならない場合もありますので、事前に確認できるとよいでしょう。
六文銭
六文銭とは、三途の川の渡し賃とされるもので、納棺の際などに、故人様へ添える副葬品の一種です。あの世で使うお金(冥銭めいせん)とする説や、三途の川にいる船頭さんに渡す説、川のほとりにいらっしゃる六体のお地蔵さまにお供えする説などがあります。
昔は実際に硬貨を入れていましたが、現代では火葬炉を傷めたり、ご遺骨を傷めたりする可能性がある為、紙製や木製のものをお入れしています。
六文銭の存在を知るきっかけとして最もポピュラーなのは「日ノ本一の兵」真田幸村の家紋でしょう。2016年に大河ドラマの主役となり、一気に有名になりました。
死後の世界で使われる六文銭を家紋にすることで、いつどうなっても構わないという覚悟を表しています。
6文って何円?
なお、6文を現代の価値に換算すると、約200円となります。
電車で例えると1駅~2駅分でしょうか。川の渡し賃としては、妥当な金額なのかもしれません。
精進上げ
堺の火葬場では、故人様が火葬炉へ入られ、火葬が終了するまでの間、控え室へ移動して食事をします。
(入場の時間・予算の都合によっては食事をされない場合もあります)
その間に食べる懐石料理の事を『精進上げ』『精進落とし』と呼びます。
何故そう言った呼び方をするのでしょうか?
精進上げの由来
本来、四十九日法要までは精進料理…肉や魚を使わず、野菜・穀物・海藻や豆類などの植物性の食材のみで作られた食事しか食べてはいけませんでした。
仏教の戒律に基づいて、殺生を避け、煩悩を刺激しないのが目的です。
四十九日法要後に、通常の食事に戻る最初の料理が『精進上げ』でした。
それが短縮され、現在の告別式後の料理という意味に変わっていったのです。
私どもも、お肉やお魚の入った懐石料理をご案内しております。
※画像はイメージです。
偲び膳
場合によっては、参列の家族・親族分とは別に、故人様へのお供えのお膳として『偲び膳・影膳』を用意する事があります。
皆さんが召し上がっているものと同じものか、あるいはお供え専用の小さな御膳を故人様の遺影や位牌の前にお供えする事で、皆さんと共に故人様も食事を楽しんでおられるようにする事ができます。
お供えが済んだ後は、おさがりとして皆様で分けて召し上がる事が多いです。
故人様のものとして、そのままにされる方もいらっしゃいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
お葬式で行う事には、今回紹介したもの以外にも、ひとつひとつに意味があります。
次回もまた大切な意味合いをご紹介致します。
家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールでは、ご家族様に寄り添った丁寧な事前相談を心がけています。不安を取り除き、いざという時にお別れに集中できるよう、事前の相談がとても大事です。
ぜひ家族葬INORITEイノリテ堺深井ホールにご連絡ください。事前相談や式場のご見学など随時受け付けております。
心配事やご不安な点等ございましたら些細なことでも構いませんので、ぜひご相談ください。
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